事件概要

Ａ君は知人の女性に対し、髪の毛を掴んで、物にぶつけたり、顔面を平手で殴打したことで、全治１０日の怪我を負わせたことで、逮捕されました。

付添人、弁護活動

Ａ君が逮捕後、５日後に国選弁護人として選任。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　翌々日、少年の今後の生活環境改善と、雇用先の確保のために、新しい就職先の雇用主と面談。その翌日には被害者の父親と面談。

Ａ君は勾留から９日後に家裁送致となり、監護措置決定となった（少年鑑別所に送られる）。被害者に対しては、当職らが、被害者の父親を通し、謝罪と被害弁償を行なうことが出来ました。

また、地元の不良交友を絶つよう携帯電話解約等の措置をとり、鑑別所での面談家族との打合せを通じて、家族間のすれ違いの改善、Ａ君の更生を促しました。家族へは、Ａ君の家庭内での居場所作りが出来るように働き掛けを行い、以上の内容を裁判所（調査官）へ報告。　　　　　Ａ君の審判が行なわれる前の段階で、鑑別所の意見は少年院送致の意見、調査官の意見は保護観察の意見でした。

審判の結果Ａ君は保護観察処分となりました。